ぺろち

イノセンツのぺろちのネタバレレビュー・内容・結末

イノセンツ(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ポスターのデザイン/北欧/超能力
に惹かれて鑑賞。

大友克洋の童夢インスパイアってことでアキラしか読んだことないですが、
頭の中の大友克洋作品っぽい要素は感じました。
主人公だけ超能力使えないとか、顔、等。

序盤のアナに対するイーダの不快感はとてもよく描かれていて、残酷で共感してしまいました。
関わりたくないのに関わらなきゃいけない上に楽しくないし、恥ずかしい。
今なら嫌な物と心の境界線を引くことで対処できることもありますが、
少年期の環境では避けようもないよなぁ、、、
つねっても痛みを感じないから大丈夫って言うシーンは
さくらももこのエッセイ「おんぶにだっこ」で描かれていた
クラスの貧乏で不潔な勉強の出来ないいじめられっ子をさくらももこが叩いてしまった時のエピソードを思い出しました。

叩かれて痛くないわけがなく、叩かれたら叩かれた分だけ痛いのである。

アナがアイシャと出会い心で会話を交わすシーンに安堵しましたが、
同時にイーダが嫉妬や後悔を感じていないか不安になりました。
が、その後4人で仲良く遊んでるシーンで
安心しました。

そっからの森でケンカするシーン以降が長すぎて退屈はしないのに、バネに力を加えた割にはクライマックスの爽快感は薄かったのが残念。
もっと暴れて欲しいけど、そういう映画じゃないんだよね、、、
じゃあどういう映画なのかと言うと決定付ける物が足らない映画だと思いました。
90分くらいにまとめて、もう少し派手にしたら良かったのかわかりませんが、何かが足らない映画でした。

公開初日で4.0下回る映画って大体微妙な傾向にあると頭の中ではわかりつつ、公開を楽しみにしていた分どうしても期待してしまうので見終わった後のがっかり感するのをなんとかしたいです。

大友克洋に童夢を読みたくなったので、全集も発売中みたいなので今度買って読みます。
ぺろち

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