Meilu

イノセンツのMeiluのネタバレレビュー・内容・結末

イノセンツ(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

子供目線と大人目線で描かれた心理的ホラー作品。

主人公のイーダには自閉症の姉アナがいる。イーダはそのことが不満でアナに八つ当たりしていた。イーダたちは新しい場所へと引っ越しをしてそこでアイシャとベンと出会う。
実はベンには物を動かしたり人を操る力があった。するとどうやらアイシャ、アナにも謎の力があるようなのだ。
だがベンは子どもならではの悪意のない自分のやりたいようにしたい気持ちがあった。
例えば癇癪を起こして謎の力で母に危害を加えたり気に入らない人間を他人を操って殺したり。
イーダやアナはどうなるのか!?

猫好きな方には極力おすすめしたくない。残刻なシーンがあるからだ。ベンはまるで厨二病のような設定。そして分かりやすい子どもを表している。気に食わないことや思い通りにならないと癇癪を起こして暴れる。自分の都合の良いときだけ母親を求める。
主人公のイーダも親に言いたくないことは言わないし言ったらウソ扱いされて理不尽な目に遭う。でもある時、初めてベンのようになっていた自分からはっと目覚める。人を傷つけるベンを押すのだ。
そして母に聞く。意地悪な人にはどうすれば良いのか。
彼女は彼女なりに大人になろうとしていた。若干間違った方法だったけれど、その分足を骨折するのだが。
親目線からすると言うことを聞かない子どもにイライラするし起こって自分の都合を押し付けてしまう。
子育ての大変さも描かれているのだ。

ラストのエンドロールも制作者側の意図を感じた。普通は下から上に流れていくのに上から下へと流れていくからだ。
考察のしがいがある映画。
ストーリー的には単調だった。
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