このレビューはネタバレを含みます
観る前は大人vs子供みたいな構図になるのかなと思っていたが、実際は子供4名によるほぼ内戦だった。
イーダ、最初は両親から手をかけられる妬みからアナを攻撃したりとか、加虐心や好奇心からベンジャミンとつるんだりとか、感情に動かされながら動いているけど、アイシャがやられたところあたりから明確に自分の意志や信念で動いていたし、その過程でアナへの共感も深めていっていて、そのあたりに成長を感じた。
というのは物語の筋に対する見方だけど、何より「団地の省かれ者の子供たちが得体のしれない力を手に入れたら...」というもしもに対する子役たちの演技がリアルすぎて没入感がすごかった。ベンジャミン君が気絶した母親の足に熱湯ぶちまける→直後に処置をするの描写とか、正直理解はできない行動だったのに「それがベンジャミン君の自然な行動」と思わされてしまって彼への恐怖が底上げされてしまった。
あと序盤の「ベンはク〇!」というセリフ、「便は〇!」という便のダブルミーニングかと思ってひどく関心していたんですが、単純にベンジャミンの愛称だっただけ.....?
とても気分悪く見れたが(誉め言葉)、個人的な好みとしてはもっとスケール大きくトラブってほしかったので、個人評価は若干控えめ。
北欧映画を見慣れていないのもあると思う。