もげちゃん

死刑にいたる病のもげちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

スプラッターとか残酷な描写は苦手ではないのだけれど、ゆっくりと時間をかけて心を開いた未成年を拷問の限りを尽くして殺そうと思い至る思考と手法が怖すぎてゾクッとした。生きていれば、帰り道無差別殺人にあったり、知らない人に拷問の末殺害されることもあり得るんだよなぁと思うと怖い世の中だなぁ。

映像技法がとてもかっこよい。面会室のガラス越しに、サダオと主人公の心の距離感とかシンパシー度合いを表現していて、心が通いあったときに二人が一つになる瞬間がとっても気持ち悪くて最高に良かった!!

「犯人は規則性を重要視していて〜」みたいな話があったから(あったよね?)人付き合い苦手で、スカッシュをルーティンにしているところがヒントで、サダオを崇拝している主人公が26人目の殺害を実行したのかと思ってた。自尊心が高くてコンプレックスの塊で人に対して僻みを感じやすい繊細な心の持ち主かつ、ヒロインに好意を通り越した殺意を抱いている主人公がヒロインを殺そうとして、タイーホされて26人目を殺したことが明るみになると思ってたのに。ふつうにサダオだったのでなんだかがっかりした。

主人公に首締められたオジサンがこの作品で一番かわいそうだったね。