ペリーさん

死刑にいたる病のペリーさんのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.3
過去の自分を思い起こしてしまい、1ヶ月以上なかなかレビューが書けませんでした。
親に抑圧された経験のある人間でないと、真の理解は難しいかもしれせん。
存在を否定され、判断能力を奪われ、表に感情を出すすべを知らない人間は、必ずどこかで爆発します。

なぜこんなに気持ち悪いと思ったんだろう…
生きたままの拷問シーンや、手首足首ほんとにくっついてる?ってくらいパックリいってるシーンなどのグロ映像は勿論だが、一番気持ち悪かったのは面会室の仕切りに映り込む顔だった。
予告編では目の輝きゼロの顔が取り沙汰されたけど、そんなのはどうでもいいくらい気持ち悪かった。
本物の心霊映像を見てしまった感覚。
ある意味ホラー映画だった。

ただ、冒頭花びら()を撒いている場面で黒い服を着てBGMではレクイエムが流れていたのがちょっと引っかかる…
榛村はああやって言ってたけど、もしかすると葬儀的な意味合いだったのかと…
この人はシリアルキラーではあるけどサイコパスでは無いと思う。

あと本編には関係ないけど、俳優の学生さんたちが拷問待ちの列を成してニコニコと榛村小屋に入っていったって裏話聞いて吹き出してしまいました。