パトラ

死刑にいたる病のパトラのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
2.8
阿部サダヲさんのシリアルキラー演技や吸い込まれそうな目、面会室での顔が重なっていく演出を始めとした緊迫感など、良いところはたくさんある。
でもこれは自分にはハマらない映画だった。

榛村のやっていることにどうしても無理があり、その話を非常に丁寧に描いてしまった。というのが原因かな🤔

・自分の店にやってきた高校生を24人近くを懐柔して拷問・殺害。その間捕まる気配もなかった。
・小学生の兄弟をマインドコントロールして攻撃し合わせる。大人になった今でも、その効果は残っている。
・留置場で、係員を懐柔する
・留置場から、主人公を操作(失敗)
・留置場から、主人公の恋人を操作する(成功)

さすがに現代日本では無理やて。
店に訪れた高校生がバタバタ行方不明になってたら、もう被害者3人目くらいで死ぬほど捜査されるて。監視も付くよ。

もちろんフィクションなのだし、現実ではあり得ないことをやるのが映画なのだけど、本作ではそれをやたらじっくり丁寧に描いているんだよな。

だから逆にちょっと冷めてしまったし、早送りしてしまった。

そこはもう、スピーディにテンポ良く、ある程度は勢いで押し切るノリが欲しかったかなぁ。
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