阿部サダヲさんのシリアルキラー演技や吸い込まれそうな目、面会室での顔が重なっていく演出を始めとした緊迫感など、良いところはたくさんある。
でもこれは自分にはハマらない映画だった。
榛村のやっていることにどうしても無理があり、その話を非常に丁寧に描いてしまった。というのが原因かな🤔
・自分の店にやってきた高校生を24人近くを懐柔して拷問・殺害。その間捕まる気配もなかった。
・小学生の兄弟をマインドコントロールして攻撃し合わせる。大人になった今でも、その効果は残っている。
・留置場で、係員を懐柔する
・留置場から、主人公を操作(失敗)
・留置場から、主人公の恋人を操作する(成功)
さすがに現代日本では無理やて。
店に訪れた高校生がバタバタ行方不明になってたら、もう被害者3人目くらいで死ぬほど捜査されるて。監視も付くよ。
もちろんフィクションなのだし、現実ではあり得ないことをやるのが映画なのだけど、本作ではそれをやたらじっくり丁寧に描いているんだよな。
だから逆にちょっと冷めてしまったし、早送りしてしまった。
そこはもう、スピーディにテンポ良く、ある程度は勢いで押し切るノリが欲しかったかなぁ。