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死刑にいたる病のHkのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

親から虐待を受けていたがゆえに自尊心が低い(と榛村が考える)金山、そして筧井に対する榛村の振る舞いと、猟奇殺人との関係性があまり見えてこなかったので、こちらで引き取って考えるしかない。育ちが良さそう、賢そうな高校生をゆっくり傷つけ、その美しさ(爪)をとりあげたうえで殺すという行為は、彼も親から虐げられていたという榛村自身のコンプレックスが投影されたものなのだろう。爪は栄養状態がよく反映されるって聞いたことがあるのを思い出した。
雅也の母親と榛村との関係性について、榛村は雅也の母親に対してだけは猟奇的な行為に走ることがなかった?だとすると彼女に対する榛村の思いをもっと知りたかった。それともセックスから胎児の焼却に至る一連の行為は映像になってないだけで(原作では)じゅうぶん猟奇的?
灯里がいつから雅也に近づいて彼の秘密を知ったのかは明かされず、最後の展開はかなり急だった。血を舐めたのもよく分からんし。
あと食事の描写が印象的だった。冒頭の葬儀の食事シーンから始まって、筧井に証言したおっさんは大食漢だったし、いっぽうで筧井はよく言えば典型的な大学生、悪く言えばみじめな食生活。
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