ほいほい

死刑にいたる病のほいほいのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.3
阿部サダヲはこういう役でこそ光り輝くと思っている好事家の1人です。

人心掌握に長け、何の感情も示さずに自身の欲求を満たす。
教科書通り本物のサイコパスを描いてました。
これは凄い。

・良心が異常に欠如している
・他者に冷淡で共感しない
・慢性的に平然と嘘をつく
・行動に対する責任が全く取れない
・罪悪感が皆無
・自尊心が過大で自己中心的
・口が達者で表面は魅力的

この通りにしかやらなかったんじゃない?と思わせるほど。

ただこれのどちらかは分類が難しい気がします。

サイコパス: 性格や気質など先天的なもの
ソシオパス: 親の育て方による後天的なもの

両方ある、というのもあり得ると思います。
だとしたらものすごい怪物。

現実世界でも同じですが、一線を越えられる人間はやっぱりどこか狂ってるんだと思うんですよ。
この一線こそが理性なはずなので。

その一線は山より高く海より深いものであるはずなので、僕は一線を超えられる人が怖いと思います。
例えそれが衝動であったとしても。
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