ゲームばっかやってる引きこもりの娘と不器用な父の、ある転機の物語。ゲームの画面を映画で見せる場合、①素材そのまま流す②カメラで画面を撮るの２択だと思うんだけど、今作は本編中は①、エンドロールの背景に②という見せ方。コアな話かもだけど、その選択のセンスが衝撃的だったし、気づきがあった。今から犯罪の話をしますが、たとえば僕はYouTubeとかTik Tokで、違法アップロードされたバラエティ番組の１シーンとかを観る場合、誰かがスマホでテレビ画面を撮影した笑い声入りのものより、スクショ動画のような素材そのままのものをセレクトしたい。多くの視聴者もそうであると思う。でもそれをそのまま映画に応用してしまうと、①の方が(なぜか)画面が安っぽく見えるという現象があると思う。映画のニュース速報のシーンで、テレビ画面をそのまんま流す演出とかを見かけると途端に冷めてしまう自分がいたが、今作ではそういうことが全くなく。全的中させてた。マジ勉強になりました。そして、主演女優さんの芝居、特に声がめっちゃ良かったなぁ...。
