Mituki

カラダ探しのMitukiのネタバレレビュー・内容・結末

カラダ探し(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます


若干、原作(漫画版)のネタバレ解説も含みます。
予めご了承ください。



































漫画版から入りいざ実写版を観たが…
なんじゃこれ!!
ホラー要素3
ミステリー要素1
青春要素6
と言う若者キラキラ映画になってしまっているではないか…
冒頭での殺害シーンあれはなぜ起きたのか?誰がやったのか?と最後まで解決はせず、おまけ程度の感覚すぎる。(原作ではかなり重要)
それと、八代先生、の扱い雑すぎではないか? 経験者であり明日香たちにとっては重要な鍵を握る人物なのに、あっさりと経験話とオチを話すだけ!! 記憶を無くした女性との話は涙もんなんだぞ!!

カラダ探しには、いくつかの世界線がありそのうちの一つと実写オリジナル設定を加え描かれてるように見えたが、井戸の手も謎のままで終わり、(多分いま新たに連載してる漫画版の方はこの謎が解けるはず)、赤い人を見た人は振り返ってはいけない、振り向いたら赤い人が襲いかかるルールや不気味な声での赤い歌、放送室からの謎のアナウンス(これの正体がまた…)、双子設定がハブかれ、単純にカラダを探す、学生たちそしてその間で絆が生まれる青春物よりになってしまいカラダ探しのいいところが半減してしまっているように見えてしまった。
さらに後半は、死霊のはらわたの様なクリーチャースプラッター映画に大変身!! これは実写版から入った人ならよりウケが良さそうとは思った。

確かに2時間ないくらいでの尺で、ややホラー要素ありで、原作でも注目されてる殺され方も頑張っていたり、ラストの雑巾野郎もオリジナル設定の中ではいい方だと思う。
高広(眞栄田郷敦)、留美子(山本舞香)、理恵(横田真悠)、この3人はなかなか原作に近い感じで満足。やや設定違いもあるけど気になるほどじゃない。
明日香(橋本環奈)、は今連載中の明日香像に合っていてこれも申し分なし。
個人的に、いじめられっ子だった翔太があんなキャラ変になったのもさほど気にならず笑
山本舞香のチェンソー姿にも惚れた。
ただ解明されない部分がある中で、本編後のあのシーンは、はぁ?ってなる人もいるのではないか?
実写版でエミリーが覚醒したのもあの屋敷に行って封印を解いたから?となっているけど、そんな簡単に解けちゃうのかいと苦笑い。
カラダ探しが終わったあとも開催した日の次の日に行くわけではなく体験した日にちか年数部、さかのぼる設定だか実写版ではこの設定は無し。原作では、棺桶に入りその人自身のカラダ探しが始まり、始まるまで一部の仲間にはその人の記憶はいっさい無い最悪な設定がある。だからこそ高広の「見つけた」はもっともっといい意味合いになるはずが…。
本編後のシーンでは、一応、OPに「いけにえ」と記載がある。これに気づいた人なら、カラダ探し、をした人、そして全てのカラダを揃え終えたらその中からひとり、選ばれると言うことに、ピン!とくるのでは?
ただ原作の元設定を知らないと、続編路線のための演出と見られそうで不安。
悪い面ばかり見えてしまったけど、涼太のロックンロール作戦でのリベリオンが唯一気に入れた理由になったのが救いである。

実写版を観て良かったと思った方は、ぜひ漫画版もオススメします!!
こちらはホラー要素とミステリー要素が多くそこに絶妙な人間関係と恋と友情を描いております。規模拡大、感動の涙腺崩壊です!!
それでは皆様、私のカラダ探して〜
Mituki

Mituki