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狂恋詩
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『狂恋詩』に投稿された感想・評価

JAIHOでは『狂恋詩/狂った果実』というタイトルで配信。

中平康監督が香港へ招かれ撮った『狂った果実』のセルフリメイク。中平監督はヤン・スーシ名義で4本の香港映画を撮っているそう。
助監督はカイ・チーホン。
カイチーホンは香港でのエログロなカルト作品の監督として有名らしい。
(『魔・デビルズ・オーメン』まだ観てません)
全て西本正(ホー・ランシャン)が撮影を務めた。
(『ドラゴンの道』『死亡遊戯』も撮影)

衣装も美術も原色を多用したコントラストのはっきりしたものとなっている。
青春風味がオリジナルより薄くて、大衆ドラマっぽい。
JAIHOのコラムにあった「艶やかさと変態性の愛憎サスペンス」って説明がとても合ってる。

兄は享楽的生活、怠惰に驕奢にふける毎日。
そんな金持ちおぼっちゃま集団の中で純粋なままでいるのが弟。
偶然出会ったジュディに一目惚れする弟だったが、ジュディも純朴な魅力の彼に心惹かれ、二人は交際することに。

兄は劇団ひとり似でぼっちゃりだし、弟は渡部健似でイマイチ盛り上がらないけど、人妻ジュディは艶っぽいアジアンビューティー。
兄弟を手玉に取る人妻ジュディを巡る兄弟の争いが繰り広げられる。
狂った果実は終盤展開が激しくなるのかもしれないけど、香港版はその過程も激しかった。

兄とジュディの恋愛関係はほんと目が点になる展開。
兄の迫り方は警察に通報レベルだし、ジュディもジュディでまさかの嫌よ嫌よも好きなうちタイプ。
兄がしつこく付き纏いしててものすごく気持ち悪いけど、本人同士がいいならいいか!

恋愛模様の気持ち悪さと、とってもシュールなラストの光景。
すごく面白かった。怪作。
この後ちゃんとオリジナルも観たんですけど、同じ監督作とは思えない色の違い。
やっぱりオリジナルの方が評価高そうですね💦


ここからはネタバレ比較。
ラスト完璧にわかっちゃうんで下げます。











ストーリーはほぼ同じなんですけど、終盤に兄が行うあるシーンが決定的に違っていて、リメイクの方の兄のくずっぷりがはっきりわかる一コマがあります。

オリジナル→モーターボートで追ってくる弟を見て「お前に負けたよ」と高笑いしてヒロインにふざけて抱きつく兄。振り払って自ら海に飛び込むヒロイン。
リメイク→追ってきた弟の剣幕に驚き、「ジュディを返すよ」とヒロインを前に押す兄。(その後ヒロインが自ら海に飛び込みますが…)

弟がモーターボートでジュディを轢き殺し、続けて兄のボートへ突進するシーン。
オリジナル→ヒロインへの衝突はぼかして写しているが、兄への衝突はもろ描いている。その後、破壊されたボートの残骸だけのカット。そして去ってゆく弟のボート。
リメイク→ジュディに船がもろ衝突、兄のボートへ衝突後、鮮血が帆にばっと飛び散るカット。鮮血と共に海面にぷかぷか浮かぶ2体の死体が遠めに見える。そして走り去ってゆく弟のボート。シュール!


🐾JAIHO体験記③
中平康自身の『狂った果実』をなんとなく裕次郎と津川雅彦に似ている俳優を使って、なんとなくリメイクした映画。
これはおそらく世界初の指摘だと思うが、鈴木清順『俺たちの血が許さない』のラストで流れる曲が何度も何度も使い回されており(テーマ曲的な扱い?)、変なところで感動してしまった。よりによって何故この曲なのだろうか…真相は不明だが、香港だからバレないと思ったのだろうか…(詳しい方教えてください)ちなみに、ストーンズのSatisfactionのインストも流れる。
『狂った果実』で好きだった岡田真澄の焼酎のシーンと、津川雅彦のもっこり水着と早口語りシーンがなくて残念…。オープニングも全然違った。クオリティにはさほど期待はしてなかったので、観れただけでも満足。中平康の他の香港映画である『特警009』や金がかかりまくったと噂のサーカス映画、『猟人日記』の香港リメイクも日本語字幕付きで配信してほしい…。
そして『狂った果実』を香港でセルフリメイクした本作も見た。展開も構図もほぼほぼ同じ。オリジナルの伝わりづらい感情はセリフと態度で明確になり、ボートで轢き殺したあと海が血で染まっていく暴力的なカットが付け足されているため、あやふやだった弟の心理がはっきりとした復讐劇として回収されている。まあ、それはそれでどうかと思ったが。酒に飲まれすぎた晩年の中平康がどこまで自らの意思(表現)で撮ったのか、スタッフにオリジナルを見せて、あとは任せっきりだったのではないかと勝手に邪推する。中平康を追っかけている好事家のみ勧める。