石川慶監督作品は初鑑賞でした。
以前に観た勅使河原宏監督「 燃えつきた地図 」に似た感想を抱き、面白かったです。
主演を演じる妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝他脇役の俳優人も良くて、良い邦画に出逢えた気分でした。
人生のやりきれなさ、どうあがいても抜け出す事の出来ない状況にあるとしたら、自分を捨て他人になりすましたくなる気持ちは、心に非常に痛く突き刺さりました。もがいてももがいても理不尽な日々と辛い気持ちを背負わなければいけない時、誰しもあるかと思うし、現実にありそうな話しだなと思う。
始めはミステリーな内容に興味を持ちましたがそれは序盤だけで、途中からは他人として生きたくなる気持ちに共感しました。
