谷口大祐（偽物・窪田正孝）に感情移入出来ずエンディングまでいってしまった。
殺人犯の息子というのは大抵世間からバッシングを受けて心を蝕まれていくものだが、谷口（偽物）に関しては世間からバッシングも受けてないし、殺人犯の息子だとすら気付かれていないのに勝手に自分を追い込んで苦しんでいるから観てる側からすると違和感がある。
それでいてボクシング仲間や周りの心温かいサポートを拒絶した男が文房具屋を営んでる見ず知らずの谷口里枝（安藤サクラ）には「俺、絵描いてるんすよ！」「友達になってくれませんか？」と何故か猛アピール……。違和感しか湧かない。
ボクシングシーンのクオリティも残念だったが友達の家から血塗れの父親が出てくるところはゾッとした。
