原作は未読です。予備知識は全くありません。
どうも最近は娯楽映画ばかり観ていたので、こういった正統派のドラマ映画鑑賞に脳ミソをアジャストできるか不安でしたが、結果的にはかなり映画に惹き込まれました。
出自に起因するアイデンティティの葛藤、社会に蔓延る偏見とスティグマ、「普通」に対する憧憬。
己が背負う「過去」という煩悩を、自らの意思で下ろし、新たな人生を歩んだ男。その軌跡を辿った先に何があるのか……。
“戸籍交換”をテーマにした作品ですが、人間的であり、同時に社会的でもある秀作です。
役者の演技は素晴らしいの一言。プロのプロたる所以を全編通して魅せてくれます。
観れて良かったです。
2024年3本目