いち

ある男のいちのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新種のジャンルの映画観た気持ちになった……いや、もちろんサスペンスなんだけど、ヒューマンドラマでもあり若干のホラーでもあるって言うか…城戸先生のラスト辺り含めて気持ちホラーに感じる。引き摺られてるよね…
「4歳………と、13歳」って完全偽物の方の人生じゃん。
美涼との最後の会話で語った偽物の幸せと、自分の状況の乖離に負けてしまったんかな…怖いね。

あと、所詮とは言え紙の上に書かれた事が自分を証明する唯一の手段で、隣に座った人が語る内容が本当か嘘かなんてその場でわかるわけもないし、実は偽物も老舗旅館の次男なんてめんどくさそうな戸籍に変えてなければ全然バレなかった可能性すらあるわけでしょ。日本のどこかで起きてそうな背筋の怖さはあるな。

美涼は何だかんだ、原誠のまま出会ってたとしても同じ結果になってたと思うんだよな…「大祐」じゃなかったら声掛けたり出来なかったのかもしれないけど。

個人的には今まで観た中で一番しっくり来る配役の窪田正孝でした。いい意味で。
いち

いち