観終わったあとにタイトルの「ある男」というのがとても効いてくる、、
絶妙なキャストの最高の演技で作られた映画とラストシーンの余韻がものすごい、エンドロール眺めながら色々ぐるぐる考えてしまう
窪田さんの谷口の、色々なものを抱えながら辿り着いた宮崎での生活が本当に幸せな人生であったことを祈り尊びたくなる
妻夫木さんの城戸さんも完璧そうに振る舞い続けているけども、心には重たくなる感情があるのが観ていて痛かった〜
常々感じることがあるのだけど、自分が今まさに恵まれた環境に居るのかもしれないことを映画が思い出させてくれる。ストーリーと登場人物の感情に寄り添えるだけで痛感できないことの有難さというか、何かが崩れたらこういった作品は観られないなと思ってしまう。(なんてことをたとえばカフェで不粋に誰かと語らってしまうと無意識に誰かを傷つけてしまう可能性もあるので、ここだけに文章にて残すね)
マグリッドの作品はこの映画のために描かれたのではないかと思うくらいにマッチしていて恐ろしいよ、、
木の寿命は人よりも長〜くて、つらつら書いてきたような人間の葛藤や浅ましさや確かな愛を、穏やかに時には冷ややかに観ているのかもしれないなあと思いましたで賞、受賞です