人は
産まれてくる場所を
選べない
誰かが言った
産まれてくる時
あなたは「この人達の元へ」
そう望んで親を選び
産まれてくるのだよ
嘘だと思った
虐待・ネグレスト・殺人者
そんな親のもとに
願って生まれてくる子供なぞ
いるはずがないじゃないか…
偽物の谷口大祐
彼は、名前を偽らなくてはならない程
自分を変えたかった
変えたからこそ
束の間の幸せを味わえた
幸せのまま、命絶えた
それで良かったとおもう
遺された者は
彼の事を知ってから想う
「彼の過去など知らなくてもよかったのかも」
そして束の間の幸せを噛み締めたまま
残りの人生を歩んでゆく
人生は小説よりも奇なり
知っている人が
愛していた人が
本当は、別人だと分かったら
どうしよう