平野啓一郎の同名小説を映画化。
武本里枝(安藤サクラ)は離婚し実家の文房具店で働いていた。文房具店に客としてたびたび訪れていた谷口大祐(窪田正孝)と恋仲になり結婚する。数年後、大祐は仕事中に事故死する。一周忌に弔問に訪れた親戚が彼は谷口大祐ではないという。果たして彼は何者なのか。離婚調停を請け負った弁護士の城戸(妻夫木聡)が調査を進める。
亡くなった夫は本当は誰だったのか?なぜ他人の名を名乗っていたのか?調査を進めるうちに謎が次第に明らかになる。
全編にぼんやりと仄暗いムードが漂っているが、決して救いのない話ではなく、最終的にはヒューマニティが浮かび上がってくる。
安藤サクラ、窪田正孝、妻夫木聡の演技も上手い。脇を固める俳優陣も実力派揃い。