ある日突然、父親が女性になるために性別適合手術をすると言う。マルー・ライマン監督の11歳のときの実体験だそうです。
映画では11歳のエマがそれをどう受け止めるかを描こうとしています。
受け止めるもなにも、そもそも性別違和そのものが理解できないでしょう。そうした戸惑いや拒絶感が描かれていきます。てらったところがなく好感が持てます。
それにしても、父親のトマス、愛してるだけではなく、もう少し理解してもらおうとか、説得しようとか、娘たちに寄り添おうとしたらと思います。
そのトマスの素っ気なさはライマン監督が実体験で父親にそう感じていたということかもしれません。
そうしたこともあり、描き方の好感は持てますが、映画的にはやや単調に感じる映画です。
「ネタバレレビュー・あらすじ・ある日、父親が女性になると宣言する」
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