制度的な問題でもなく、偏見や差別の問題でもなく、言語化も難しい困難とエマの描写がすげえ。
アウテーネが身勝手だと見るか、周囲の無理解と見るかの二者択一ではなく、一つの家族に起きた一つの事件を巡ってエマという登場人物を丁寧に描写しながら断片的に描いていくということなんではないでしょうか。その場その場でどう感じるか、やりきれなさや、それでも家族であるからという呪いに近い繋がりも少し乾いた形でしかしまじめに描いていると思います。娘たちの幼少期の頃の映像シークエンスで場面が切り替わっていくのはとてもうまい。またそれがうまく繋がるなぁと。
あとは、最近ボーリングしてないなとか
親族集まってのパーティーっていいなとか
オランダの誕生日の歌ってそんななのねとか
堅信式って初めて知ったとか
いろいろと考えますね。
流石シネマカリテ。今年一発目にふさわしい。キングスマンとか行かないで良かった。