CMで見てた印象とかなり違った。
お父ちゃん(佐藤二郎)のカナヅチの素振りから始まったので、何かあると思ってたらなんかあった。
ダメな父親としっかり者の娘の物語だと思ったら違った。
ストーリーの構成がよくできていて、ある意味“この映画は2度始まる”。
娘視点の物語のあとに父親視点の物語が始まる。
父親の失踪までをとてもテンポよく描き、そこからはミステリー的展開で観客を引っぱり、失踪の経緯を描きながら深刻な問題を突きつけてくる。いや、この事件はこのストーリーには荷が重すぎるぞ。
卓球のラリーは元卓球部の私には違和感あった。そんなわけない。途中のサーブを教えるシーンのピン球の持ち方が変だった。
佐藤二郎はやっぱりおかしくて、ちょっと笑ってしまう。ともかく娘役の伊東蒼がよかった。走るのも早いし、行動力もある。
このふたりは実写版「じゃりン子チエ」だな。
序盤の新今宮の駅前のシーンは、ゲリラ撮影じゃないかな。自転車で通りかかるおやじがリアルだった。西成の商店街とか、高架を向こうとか飲みに行ってことがある。あの辺は80円の自販機が珍しくない。