西成という日本最強の街を舞台に、貧困、性、尊厳死など、さまざまな視点をふんだんに盛り込んだ贅沢な映画
佐藤二朗というとコメディ映画で戯けてるイメージが強いが、こんな演技ができるのか！と感動した
他の役者たちもいい意味で非常に素朴で、この物語の現実味に一躍買っていたと感じる
フィクションなのだけど描いてる問題が身近なものだからこそ、そして西成や島の風景があまりに"普通"だからこそ、今ここで起きている現実なのかと錯覚すらしてしまう映画だ
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さて、そんな親近感が湧くのは、おそらく実在の事件をいくつもオマージュとして引用しているからだろう
だが、先日藤本タツキ氏の「ルックバック」が大きな問題となった中で、このような表現がどの程度関係者を傷つけない形で行われていくについては、社会全体がセンシティブになっていると思う
今のところそこについて大きな批判は見かけないが、今後もこの作風でいくのであれば、常にリスクが伴う
