鮎川

さがすの鮎川のレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
3.6
「うちの勝ちやな」
楓にとってあまりにも、あまりにもすぎないか…それでも楓はさあ、面会に行ってあげるのよね。いつか出所するときがきたら迎えに行ってあげちゃうのよね。きっと純粋に楽しかったお母さんが元気だった頃の三人を想ってただただつらい。こんな悲しい歯車の狂い方があっていいんだろうか、、、
白い靴下に執着、クーラーボックス、実際にそういう事件あったよなあとか、妙なリアリティの結合が心地悪くて最悪(これはある意味褒め言葉でもある)。智の心境も途中から理解の範疇を超えだして、ただただもう楓がよ…はあ、、、じゃあどこでこの家族がしあわせになれたの?という問いには答えが出せないのがまた、この映画の意地悪なところだと思う。そしてそれを意地悪だとしてしまう自分の軽薄さにもまた嫌気がさすのだった、、、はあ、、、
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