このレビューはネタバレを含みます
母親であることと1人の女性であることの狭間。不安定で今にも崩れてしまいそうな葛藤を、不穏な空気感で描いた作品。
オリヴィアコールマンが育児放棄の後悔に苛まれる老いたレダを絶妙な表情で演じ、2人の娘の子育てに奮闘する若き日のレダをジェシーバックリーがこれまた絶妙なハマり役で演じている。演者が兎に角素晴らしい。
育児に向き合う中で、やり場の無い不安や迷いに蝕まれてしまう時もあるし、自分の夢ややりたい事はどうしたって後回しになる。特に母親はそれに直面するし、だから社会問題にもなってる。
…しかしさ、この主人公はさ。もう振り切っちまってるじゃない!で、共感できない。