東京国際映画祭2021その⑤
ネトフリ制作の人間ドラマ。
カウボーイのフィルと弟のジョージ。
ジョージが子持ちの未亡人と結婚すると知り、その母子に強くあたるフィル。
しかしフィルがある出来事をきっかけに変わろうとするが…。
愚鈍で純粋な弟に比べ、兄のフィルは聡明で何でもそつなくこなす秀才。
それなのにカウボーイとして粗野で短気。
教養があるはずなのに何故そんなにカウボーイとしての生活や、師匠であるブロンコ・ヘンリーに拘るのか。
そのあたりが物語の肝になってくる。
そして弟の奥さんの連れ子。
もやしっ子だけど、医学を勉強し、母を守ると誓うが、時に冷徹さも見せる。
広大で綺麗な風景を切り取り、淡々と進む感じは最近で言うとクロエ・ジャオ感。
しかし所謂クィア要素を含みつつ、ラストの展開には唖然。
最初に人間ドラマと書いたけど、最後まで観るとサスペンスやスリラー映画とも言える。
ベネディクト・カンバーバッチが粗野とインテリを併せ持つフィル役を好演。
局部チラ見せやぷりケツなど、ファンにはたまらんのでは?
更に独特な雰囲気を醸し出すコディ・スミット=マクフィーの存在感。
その母親役にキルスティン・ダンスト。
端役としてトーマス・マッケンジーが出てるのはビックリ。
でもウサギ大好きな感じが可愛いです。