なんの予備知識もなくて、カンバーバッチの新作ってことだけで何気なく見始めた。初めからズーーーーーーと見てて居心地が悪い。で、兄弟の確執話になるような雰囲気がしてきたので、さらに居心地悪くなって見るのをやめてしまった。
が、1週間くらいして兄弟話でないということを知ったので、続きをみた。
その後、主人公フィルと弟の妻の連れ子である大学生のピーターの関係は表面上淡々と良好な方へと導かれていき、ああ、これを壊さずにいさせてあげたいと思いはじめた。しかし、結末はあのように。
違和感しかなかったカンバーバッチの役に、気がついたら彼の心境に寄り添っていて、裏切られたという感情までもたせられてしまった自分に驚いた。
見ている自分の感情の動きに自分が驚かせられる映画だった。