このレビューはネタバレを含みます
2022/3/27
4人のキャラクターの愛(のようなもの)がフワッとした表現で語られる激ムズな映画。
直接表現がほぼないため一見中身のない映画に見える(特に最初の方は自分もそう思った)が、後半になるにつれ、視聴者の「もしかして」を回収していく。
中心的なストーリーはフィルに対するピーターの異常性を感じる復讐劇だが、これはフィルの二面性や、ローズがピーターに期待する愛などが絡み合って成立している。
ただフィルはどこでピーターをゲイとして認識した(もしくはゲイの可能性を感じた)のかが謎で(ノンウォッシュデニムを履いてたからか？)ここだけは引っ掛かるところ。
一回見終わるまではスッと進むが、終わった後の深みがある映画で、映像は前評判通りのクオリティ。個人的に好みのタイプの映画ではないのだが、普通にめちゃくちゃ面白い。
