Marsha

パワー・オブ・ザ・ドッグのMarshaのネタバレレビュー・内容・結末

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ピアノ・レッスン』の試写会が当たったので、予習でずっと観たかった本作を鑑賞。

あらすじの時点で、絶対暗い話だし
なんとなーく主人公死にそう&ゲイかなって思っちゃって観る気になれなかった…
大正解でしたけど…
冒頭にピーターのセリフで「母を守ろうと決めた」みたいなこと言ってなしな。
その時点でもう誰か死ぬの匂わせすぎていた。
いろんな映画やドラマを観てきて思うのは、やはりゲイであるのとを隠すキャラクターとか本当の自分を曝け出さないような人って絶対そんな自分とは反対の人を否定して酷く当たるんだよね。まさに本作の主人公がそれだった。

ローズが酒に溺れてしまった原因の根底は確実に、主人公フィルのせいだし、悪いやつなんだけど、自分が上手く生きて行くために隠してあぁいう態度でいるしかなかったと思うと辛い。きっとこの時代にゲイだなんてカミングアウトしたら大変なことになるのは目に見えている。
そもそもローズの夫であり、フィルの弟ジェシー貴様は何をしているんだ。何を見てたんだよ。ちゃんと守ってやれよって思ったけど、どこかしらフィルとの間に険悪な部分があるように見えたし、実はみんなが望んでた結果にも思えてしまう。

あとめっちゃ余談だけど、キルスティン・ダンストが息子ピーターの名前を叫ぶところ、めちゃくちゃ『スパイダーマン』やないかって思ったのは私だけ?w

因果応報じゃないけど、人は悪いことをしたら必ずどこかでツケがやってくるんだね。
Marsha

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