Omizu

アメリカ・ラティーナのOmizuのレビュー・感想・評価

アメリカ・ラティーナ(2021年製作の映画)
3.1
【第78回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『悪の寓話』でベルリン映画祭脚本賞を受賞したディンノツェンツォ兄弟監督作品。『悪の寓話』に続きエリオ・ジェルマーノを主演に迎えたスリラー。

うーん、非常に惜しい。雰囲気と撮影はいいんだけど、それ以外が物足りない。

照明を効果的に使った演出や家の美術、シャープな撮影はとても好みで、さあこれからどんなとんでもないことが!?と期待していると肩透かし。

最初の方は突然夜から朝になったり、場所が飛んだりとミステリアスな展開が続き期待させるのだが、中盤からはあまりにもこちらに与えられる情報が少なすぎてどうでも良くなってくる。

そしてオチも「まさかそのオチじゃないよね?」と思っているとその通りにしかならない。

雰囲気は好きなんだけど、物語的推進力に欠けた惜しい作品。
Omizu

Omizu