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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーンのろのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

監督の嗜好にすっかりはまったから細かいことを気にせず楽しめた。むしろ細かいところが詰められてないのが潔い気さえしてくる。モナリザの過去が出てこないのも。ファズが再会したときTシャツを着てないことでいいやつなのがわかるところも好きだった。ファズの登場が怖いのに単にピュアでいいやつ、みたいなのも気持ちよかった。チョン・ジョンソのキャスティングも素晴らしい。『バーニング』のときも綺麗だと思ったけど、ほんとに魅力的だ。一見普通っぽいのに、生活感がないというか世間ずれしてないというか浮世離れしてるというか。ケイト・ハドソンもぴったりの役。オフビートな笑いもあるし、音楽もかっこいい。あとサイケな街のネオンもいい。あの毒々しさで作品の虚構性というかファンタジー性が増してる気がしたけどニューオーリンズの街って本当にこんななのかな。いろいろよくてこの監督の過去作をみてみようと思った。モナリザが見てるテレビにトランプとイランの話題が映るのが印象に残ったんだけど、監督はイラン系アメリカ人らしい。続編のための余白がかなりあるけど、この余白は埋めないでほしいな。
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