ピロ

土を喰らう十二ヵ月のピロのネタバレレビュー・内容・結末

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2024.5.26
WOWOWシネマ録画。
去年の6月に録ったのをようやく。
人気歌手ジュリーだった頃のオーラというか妖艶さは全く無くなった沢田研二。
そんなジュリーが田舎暮らしの作家の1年を演じた作品。
コレはね、理想的な暮らしですね。

東京(?)から通う編集者で愛人(?)役に松たか子。(車のナンバーは横浜)


以下ネタバレ。
〈信州の山奥 菅村での僕の暮らしが女性編集者の目に留まり山での日々を連載することとなった。禅寺で9歳から習った精進料理を作りそれを書いてみようというのである。料理は素人。畑も自己流。13歳で禅寺を脱走した僕にどこまでできるかわからぬが実践してみることにした。道元和尚が書かれた典座教訓という心得書には台所番である典座が米を洗ったり野菜などを整えたりするとき直接自分の手でやらねばならぬ。その材料を親しく見つめ細かいところまで行き届いた心で扱わねばならぬ。一瞬とて怠けてはならない。一つは見ていたが一つは見逃していたということはあってはならない。全てを調理し支度するにあたって凡人の目で見てはならない。物によって心を変え、人によって言葉を改めるのは道心のある者のすることではない、と誠に厳しい。〉〈山の家に住み、畑を耕し掃除をしていると生きることは体を動かすことだということが身にしみて分かってきた。季節が進むごとに新たなる畑仕事が見つかる。生活することは体を使うことで、体を使えば腹も減る。腹が減れば飯もうまい!〉と棚の上の妻の遺影と遺骨に線香を上げる。死んでから13年。墓はまだない。

畑や山で取れた食材、かまどで炊くご飯。
質素に見えるけどどれも美味しそう。
正直、松さんとの関係は不自然にも思えるけど。
こんな田舎で自給自足でのんびり暮らしたくなります。

畑仕事に山への食材採取。
そんなのんびりでもないか…
2024#52
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