Fan's Voice独占最速試写会にて。
生まれ育った街で紛争が起き、残るか否かの選択を迫られる。そんな中で逞しく、真っ直ぐに生きる9歳のバディとその家族の物語。
映画的悦びが詰まったバディの顔、ダンスシーンの心から音楽を楽しんでる両親、素晴らしいシーンだった。争いごとが起きているそんな時にこそ映画や音楽などの娯楽が必要というのは実際に紛争を経験したケネスだからこその説得力。今、劇中の彼らと同じような人たちが現実にはたくさんいて、娯楽とかそれどころではないかもしれないけど、乗り越えた先にちゃんと娯楽が存在していてほしいし、そのために一刻も早く戦争が終わってほしいと願う。
モノクロと計算された画で描く彼の思い出はパーソナルだが普遍的で、たくさんの人に寄り添える優しい98分だった。
