試写にて。
現在の社会情勢踏まえ、今年のオスカーはベルファストで間違いないでしょう。むしろ他の作品が取ったら訳がわからない。今全世界が見るべき映画。
(3/28追記。取らなかったですが、、直接的すぎて、逆にCODAだったのかな)
モノクロ×戦時下×ファミリーで、ライフイズビューティフルの様な感じかと思っていたけど、テイストとしてはジョジョラビットに似ていて、子どもの視線で争いを見つめる。
愛を描写していたのが素敵だった。貧乏な家庭事情を9歳にして理解しているバディは、スーパーで何でも手に入る状況で自分の欲しいものではなく家庭のためになる洗剤を選ぶ。将来を見据えて塞ぎがちな母親のことを気掛かりに思う。一つ一つの描写があたたかくて、バディが優しい世界で育てられてきたことがわかる。そしてそれを理解して同じ事を返せる彼はとても賢い。
ジュードヒルは、飾り気なく、ありのままの子どもらしさで伝えてくれる。きっと数年のうちに矯正してしまう愛らしいすきっ歯は今だけの特権。
ケネスブラナー、既に監督作は沢山出していることに驚いたけど、本作の様にオリジナル脚本でもっと輝いて欲しい。
22.03.09 スペースFS汐留
