このレビューはネタバレを含みます
監督の半自叙伝。
これでもかというほど彩度の高い穏やかな港の現在のベルファストの景色から、ふわりと過去のベルファスト、モノクロの世界へ。
アイルランド訛りの英語が飛び交い、子供が戯れ、何世代も続けて住み続けている人たちの街。
徐々に流れる不穏な空気。
プロテスタントとカトリックのいがみあいが半グレの思惑と絡んでこんなことになってしまうとは。
子供の目線から描かれており、重苦しい雰囲気のなかにコミカルなギャグが挟まり息抜きになる。かなり鑑賞しやすい。
日本のような宗教色の薄い国に住んでいると実感として得られないけれど、宗教は本当に怖い。
街を去るラスト、とても悲しくなった。
あのこと結婚できるといいね…