子供の視点で語られるのがすごくいい
冒頭、友人達と楽しく遊んでいたバディは突然物騒な騒動に巻き込まれる。
それは宗教の対立によって引き起こされた暴動で、恐らく日に日に街での緊張感は高まっていたのだろう。
大人達は少しずつ街の雰囲気が変わっていくことに気づいたかもしれないが、子供達はそんなことお構い無し。
誰とでもどこでも遊ぶし宗教なんかに縛られたりしない。
いつだって無用な争いを起こすのは大人達で、子供達は巻き込まれるだけ。
でも、ただ黙って巻き込まれる訳じゃない。
しっかりと周りを観察し持てる賢さを総動員させて、どうすれば“自分の周りの人”を幸せにできるのか考えている。
とにかくバディの真っ直ぐさ家族愛に心打たれた
それは“子供らしさ”とか“健気”なんて言葉では足りない、力強い愛だった。
そして、バディが両親や祖父母を大切に思う以上に彼らはバディを愛し慈しんでいる。
あぁ特別なことは何も要らないんだな思わせてくれる“特別な”映画でした。
