おひな

ベルファストのおひなのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.0
「答えが一つだったら、紛争なんて起こらない」「宗教が違っても寛大さ優しさが大事」など子供の疑問におじいちゃんやお父さんが答える時の言葉が素敵だった。宗教だけじゃなく様々な文化や価値観の違いもこういったマインドが解決への一歩だと思う。白黒の映像ってなんだか表情が映えて素敵!

他のユーザーの感想・評価

NYLON

NYLONの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

白黒なのに画面の中は暖かみで溢れてた。
出てくる登場人物だいたい良いやつだが、特に祖父母が良い。他の大人達が時代に振り回されて余裕がなさそうで、ジジババの達観っぷりが際立ってた。

街は宗教・紛争で大変そうなのに子どもには子どもの世界があって、振り回されながらもめいいっぱい生きてる!って感じも良かった。
tulip

tulipの感想・評価

3.8
良作でした。ベルファストの歴史も少し知ることができて良かったです。
るん

るんの感想・評価

3.9
衝突や混乱があっても家族愛に守られた…
バディの甘酸っぱい恋に癒された
そして劇中で人々が踊るシーン、エンドロールの音楽が良かった◎
mofmofmof

mofmofmofの感想・評価

3.8
ストーリーの進み方が断片的で、紛争の最中にしては軽薄な印象。

それが、実際に監督がベルファストで幼少期を過ごした体験そのものを映し出していると感じた。

子どもだから、いま起きている事の上っ面しかわからない。
わからないが、大人たちの会話の端端や、表情から敏感に不安を感じ取っている。
大人になってから事の重大さに気づくのだろうけど、当時は好きな女の子の方が自分にとって深刻な問題だったり。

バディの素直な目線を通して、自分が同じくらいの歳の頃、どんな風に世界を見ていたか思い出させてくれた。
そしてバディ視点で家族が愛に満ちていることが伝わってきて良かった。

これがお兄ちゃんの視点だったらもっと俯瞰的でシリアスな映画になるんだろうな。
hissa

hissaの感想・評価

3.7
ずっっっっと見たかった映画です!
めちゃくちゃ良い作品だったのですが、モノクロが何か古くさくて昔の映画を見てる感じでした。暗いところが多くて眠たくなりました。
でも内容はかなり良かった!自分が見たかったベルファストだった!
ありがとー😉👍🎶
honeyneko

honeynekoの感想・評価

4.0
重厚で質の良い映画を観たという満足感。
映像の輪郭がくっきりして、グレーディングも素晴らしくどこを切り取っても絵のようだった。
主人公の子ども目線なので、悲惨さだけではない情緒豊かな描かれ方をしているが、理不尽な迫害の中での家族の選択が、今の時代と合わさって身に詰まるものがあった。
Brezza

Brezzaの感想・評価

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おじいちゃん好きだな〜

良いこといっぱい言ってたな〜、鞍を修理しているっていうところもカッコいい👍
この作品は問いかけている。宗教とは何ぞやと?
元来他の宗派や宗教をリスペクトするのが宗教であって逆にそれらを攻撃の対象とみなすような輩は唯のテロ集団に過ぎない。モノクロの絵は正直あまり好みでは無いけど核心を突いた物言いは色々グッとくる。
tanzi

tanziの感想・評価

4.3
とにかく心に沁みた。
宗教、暴力と分断がそれまでの生活を瞬時に変える恐怖。それを一貫して9歳の子供の目を通して描く。
どんな小さい子供でも親の不安や怒り悲しみを敏感に嗅ぎ取り、そこから世界を感じ取るもの。

全く違う国地域境遇なのに、共感にせよ、欲しかったけど与えられなかったものにせよ、いつしか幼い自分を重ねてしまえた巧さに涙した。

「自分が大人にならざるを得なかったのはいつだろう」そんなことを考えながら、今現在でも貧困、戦争や紛争により心を殺し子供であることを放棄せざるを得ない子らが世界中にいることに思いを馳せる。

まさにその連鎖反応こそがケネス・プラマーのもう一つの主題だったのかもしれない、と。

カットされた別のエンディングも見たけど、なくて良かったとつくづく思う。
A8

A8の感想・評価

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時代を遡り60年代の終わり北アイルランド紛争真っ只中のベルファストを舞台に、そこに住むある家族を主人公とした作品。
彼らの時代を描くのはモノクロの世界、最初この作品を観る前そのことが壁となっていたのを白状するが、観た後モノクロのイメージが変わった。
それはモノクロならではの一コマ一コマまるで写真かのように強調する感情の力強さとそその迫力を感じた。
街自体が家族のような場所で人の温かみ、近さ、優しさ、、そのような雰囲気に包まれていた。しかし突如としてそれが崩れようとしていく悲壮感、だがそれに負けないバディ少年はじめとする登場人物の明るい笑顔や希望、そして街、家族に対する愛がしっかりと優しく包み込んでいた印象。
かけがえのないものを手放す儚くもどこか美しいそんな言葉だけでは決して伝わらないだろうものが感情に話しかけてくるような作品。
バディ少年はじめとする人物のあったかさ、ユーモア、健気さ、、とにかくこころ惹かれる。
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