SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて現在オンライン配信中の作品。

現実なのか夢なのか、モーテルで起きる不可解な出来事。
個人的にこういうふわふわした奇妙でよく分からない作品好きなので設定とか含め割と好みだった。

匿った女性は何者なのか、電話の向こうで家族に何が起きているのか…。
結局理解できないまま終わっちゃう系ではなく、ちゃんと一連の出来事が繋がって消化できる。

映画の話がちょこちょこ出てきて面白い。


エンディング始まってからも少しだけ続くお話と、その後のエンドロールにしてはやけに明るく画面に映える海が印象的。

• #ちょめろ2021

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021オンラインにて。

これもかなり好きなやつだった。
「アンソニーはナイジェリアに暮らす家族をアメリカに呼び寄せようとしていた。しかし、泊まっていたモーテルに、彼に助けを求める一人の女性が現れた時、その計画は危ういものとなってしまう。」

薄暗いモーテルの一室。難民申請の手続き中の男。そのためそのモーテルからは動けない。この縛りの中でよくここまで撮れたなと。びっくり。ただの悪夢なのか現実なのかその境界に疑いを抱き始めた時に見えてきたことがさらに鳥肌でした。そしてその男の境遇も合わせて、ホラーっぽく描いたけど本当はそうじゃないんだよっていうキツさの叩きつけが素晴らしいなと。
これも鑑賞の機会があったら是非見てほしい。

ナイジェリアの家族をアメリカへ呼び寄せる夢が、謎の女を匿うことから危うくなる男の無限夜。

銀幕に映りでる自身を観る自分、が警察に追われ銀幕へ映り込む。難民の寄る辺なさとモーテルの無個性が煽る永劫回帰ループの下、肉体性を恢復させゆく主人公の吐息と戸惑い。