みや

世界で一番美しい少年のみやのネタバレレビュー・内容・結末

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どこまでも孤独、今にも脆く崩れ去りそうな。
ビョルンの語る人生はどこか達観した第三者的な視点に感じて、他人を生きているようだった。
「人生あまりにも多くのものを失うと、案外生きるのが楽になる」という言葉が切ない。
彼の意志はどこにあるのか、外見だけ弄ばされて内面は見向きもされなかった悲しみが胸を締め付ける。
『ベニスに死す』で美しかった光の海は、曇天の澱んだ海と化して、そこには変わり果てた姿のビョルンが立っていた。
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