アメリカの大惨事9.11テロ直後、7000人に及ぶ遺族に補償金を分配する国家事業を担った弁護士チームの軌跡。
損失(人の命)をお金で算出する合理性(基金で補償する代わりに訴訟しない等お国の諸事情が絡んでいる)と一人一人の遺族の喪失、傷
まさに板挟みであるが、その辺りはマイケルキートンはとても上手く表現していたような。
表情のグラデーションというか、繊細で生々しい表情がたくさん。
この辺りはさすが。
計算機のような合理的なやり手のおっさんが、遺族と向き合い彼らに真摯に向き合う事で、柔軟性と思いやりを身に付けていく…
おっさんの変化の旅路でもあった。
ちなみに本作の実在モデルであるケネスさんは、リーマンショック後のデカすぎて潰せない会社の役員報酬等を査定する仕事もされたそう。
その話とかも凄い面白そうなんだが。