sakura

ワース 命の値段のsakuraのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.0
当たり前のことなんだけど、お金ではなにも解決しないし、一方でどうしたって解決はしないからこそせめてお金はもらうという考え方、そのどちらもその通りだよなあと思う。

企業の重役だからといってお金を多く受け取れるのはおかしいと思うけれど、お子さんがいて残された方の親は病気でと聞くと多くお金を受け取ってほしいと思う。

主題である9.11に関しては、当時自分がまだ幼かったことと、やはり海外の出来事ということがあって、
自分の主張を強く持つことや、どちらかに肩入れするようなことはなく見ていたから、これはもう全く正反対の方向にどう程度の正しさを持った主張で、あまりにどうようもないよなあと思ったけれど、
たとえばもっと自分に関わったり身近な話であれば、いとも簡単にどちらか片方の意見を持ち、もう片方のことは糾弾するんだろうなあ。

最後の最後、不謹慎だけれど、日本のマイナンバーカードみたいだなって思ってしまった。
確定申告で不便が伴おうと、未だにマイナンバーカードを持たないわたしは、たぶん最後も意志を変えないだろうと思う。
だって、そんなの今まで闘ってきたわたしがあまりにも可哀想だもの。そこの描き方がすこし足りない気がした。
sakura

sakura