このレビューはネタバレを含みます
あの恋から3年くらいたったり、あの別れから1年くらいたったり。苦しいと感じるたびに、すがるようにクリープハイプを聴いていた。ライブに行って、最初から最後まで泣いていることもあった。何を聴いても思い浮かぶ、楽しかった時間、笑顔、辛かった言葉。けれど。酒飲んで酔っ払ってそのまま時が過ぎていって、自分で自分を愛せるようになってきて、そしたらいろんなこと、ちょっと、思い出すだけですむようになった。もうクリープハイプを聴いても、あの時のように救われることはないかも、嬉しいし、寂しい。
自分で自分を愛せるようになったことは、いろんな人との出会いと助けがあったからだな。意地悪した君も、わたしを強くしてくれたので、どうか幸せになってね。
決してハッピーエンドではないのに、愛を信じてみたいとか、愛を見つけてみたいとか、前向きな気持ちになる不思議な作品だった。またいつかは、馬鹿みたいな恋をしているのかもしれないね、と思ったらまたちょっと生きるのが楽しくなる。
