松居大悟監督作の中では、
くれなずめを超えて、個人的にNo.1作品になりそうです
花束みたいな〜が20代に向けているとしたら、これは確実に30代以上の人に刺さると思います。
現在から過去、そして再び現在に戻っていく時系列。後半にかけてのふくよかさを感じる展開は、せつなさに苦しくなります。
最後まで見ると、ふたりは決して生涯の伴侶にならないことは明らかなんだけど、
あの一瞬、一生忘れられない一瞬を刻んだ記憶だけで、もうそれだけでいいんだと思う。
この映画を観た帰り、たくさんの人が自分の過去を重ねて、涙ぐんだり、せつなくなったり、気持ちが溢れ出るのではないかと思いました。
池松くんは言わずもがなの上手さでしたが、ダンサーという役どころは意外によく合っていました。伊藤沙莉さん、ほんとうに可愛いですね。素材としての愛らしさと、あのキャラクターが、とてもフィットしています。
個人的には、ニューヨークの屋敷さん!
名だたる脇役を差し置いて、
めちゃくちゃ良かったし笑えました。
尾崎世界観さんをはじめとする、
脇役や小物の伏線のはり方が分かりやすく
とてもすっきり観終わりました。
永瀬正敏さん演じる夫婦の在り方、
あそこがやはり人生のすべてを
現しているようにも感じました。