「はいはい、”エモい”という不確定な言葉に甘えた、カルチャーが何かも分かってない自称サブカル好きのための映画だろ?」という横柄な態度で構えていたが、普通にぐさぐさ刺された。
俺もこう言う喋り方するなとか、こういう未熟な点に甘えられてる時間って心地いいよなとか、シンプルに高円寺で飲むの気持ちいよなとか、ここで相手の顔色だけを気にして不誠実な一言を言ってしまうよなとか、共感だった。
こんなターゲットが明確な映画の中で、ちょうどこういった雰囲気が沁みる世代と沁みない世代の境目あたりに自分はいるのではないだろうか。
タイトルの通りだが、誰にでもある話だから、誰にでもあのスクリーン上での出来事が自分事にしか感じられないと思う。大事なのは程よく影響され、程よく影響されないこと。
内容はタイトルの通り。ちょっと思い出すことは美しいことだと思う。
屋敷さんが屋敷さんすぎて屋敷さんだった。