映画についての映画に駄作はない、とよく聞くけど、まさにその通り。ガッツリ映画についての映画じゃないけどね。とにかく、凄くいい。すごく好き。
あまり情報入れずに観たので、夜の女性タクシー運転手を前方から撮っているのを観たときにナイト・オン・ザ・プラネットやん、て思ってたら、早い段階でウィノナ・ライダーが画面に現れるし、セリフもアレだし、永瀬正敏だし。
編集も絶妙。日付のついた時計で時間を示す、しかも年はないから曜日で判断しないと、という難易度。説明を排除して淡々と情景描写が進んでいく。台詞回しは今の若い人たちの言葉遣い。笠智衆の若い頃の台詞回しとは全然違うよね。
キャストの全員が愛おしい。瞬間瞬間が愛おしい。初見が飛行機の上というのが少し悔やまれる。また観るぞ。
