このレビューはネタバレを含みます
踊り手だった照生が足を怪我し断念した先に選んだ職業は「光を作る人」。一緒に呼吸をしてる、踊っている気がする。
タクシードライバーを選んだのは
「ずっとどっかに向かっている気がして楽しい」
男はみんな夢に恋してるんだよね。
照生の誕生日という節目ごとに年代が遡っていくのがまたいい。
静かなストーリー描写、定点カメラからのスライド、光の使い方など終始心地よく、
演技、キャスティング、脚本がまた本当に素晴らしい。
最初に2人が乗ったタクシーのドライバーがムーンライダーズのボーカル鈴木慶一だったり、照生と葉が出会った日に、クリープパイプが無観客の路地で弾き語りしてたり、自然体で粋な仕掛けに脱帽。
邦画っぽいよくある映画かと思いきや、時間が経過する事に、味わいが色濃くなってゆく、そんな素敵な映画でした。