このレビューはネタバレを含みます
ちょっと思い出しただけ。別に運命の再会を果たすわけでもなく、劇的な出会いとか別れとか事件があったわけでもなく、本当に誰もが経験したことのあるような出会いと別れの物語。別に別れてしまった後に未練があるわけでもなく、それぞれがそれなりに幸せな人生を歩んでいる。交際中は、来年にプロポーズするね〜とか言い合ったりして、これから先の未来がずっと2人で続くかのように感じるけど、そうでない場合がほとんどだよね。別れた事実を知っているから、照生がダンサーの夢を諦めてしまった未来を知ってるから、過去で夢を語ったりするシーンが無性に切ない。別れた2人はこうやって出会ったんだ、あのベンチで妻を待ち続けている夫婦にはそんな物語があったんだ、とひとつずつ謎が解き明かされて行くような感じ。出会った頃の2人が眩しい。これから物語がはじまる2人。
お地蔵さんの道を歩くシーンを毎回挟んでくるのすごく良かった。2人で歩いた道、怪我をした後、する前。
こうやってひとつひとつを思い出として浄化してみんな生きてるんだなあって。今の相手と別れたとしても、また新しい出会いがあってそれなりに幸せな人生を送っていけるんだろうなあ。
あと伊藤沙莉とニューヨークの芸人の出会いが最高だった。あの2人とてもお似合い。幸せになっててよかった。めっちゃいいパパになってた。あとちょいちょい大声出したり、ツッコミしたり、でも可愛くて、伊藤沙莉にしかできない役だったと思う。
気になったのは、なぜ葉はタクシードライバーに？
あと成田凌がちょい役すぎる！！！
