面白かった。手触りのケアとどうしてもひっかかる摩擦。
鮮やかな視覚の中で触れ合いのケアと愛の話って、めちゃくちゃ理想的なポルノだなと思った。
ポルノだというのは勿論バカにしているわけではなく、画面外まで届くように、身体的な救済と安寧を投げかけているという意味で。
手触りには必ず摩擦が生じるし、ささやきも手触りに含まれるような感覚。
アンナに抱かれるシーンのためだけでも見る価値がある。
ただ、このような女の生活の描き方はもう今見るとお腹いっぱいになっちゃうね。それは映画の価値に一切関係ないけど。
あと、アンナを過度に美しく映しすぎるのは、無知や愚かさの神聖視を助長するな、と諸刃の剣的な演出に見えた。