2022/02/16 1回目
【2022年78本目】
イングマール・ベルイマンの代表作。第46回アカデミー賞撮影賞受賞。
鮮やかな赤一色、一見仲睦まじい姉妹。しかし、長女は夫との関係に辟易している。次女は寝たきり。三女は不倫に勤しんでいる。長女のセリフ通り”全て嘘”なのです。だけど逃れることはできない、家族だから。今作でベルイマンが描くは”家族”という地獄。
アングネスの叫びと、母とマリアのささやき。アングネスの部屋にあるミニチュアは『へレディタリー継承』を彷彿させますが、両監督とも映画を自己セラピーに使っていて、かつ家族地獄を描いた作品。
"叫びもささやきも、かくして沈黙に帰した"