全く身構えてなかったので、
真正面から衝撃を喰らった。
ショートフィルムという短い時間の中で、
繰り広げられている世界とは思えないほどの重厚感。
韓国での、貧富、性別、身体、様々な格差と、
それによって生まれる、制御、圧力、無念の塊。
娘の気持ちを晴らしたいという親の姿に、
終始やるせない気持ちでいっぱいになった。
そして何よりもタイトルの「ジョージア」
フォントの□□□□が本当に効いている…
プロバージョンにしないと文字化けしてしまう。
字幕でもあるように母の言葉が、
鮮明に聞き取れない時も文字化けしてしまう。
18人の生徒は真実を表明していないため、
事件は一貫して文字化けしている…
彼らの生活では□□□□になってしまうことが多い。
そしてこれら全てが最後の最後に…
(あえて隠したのか隠されてしまったのか)
この作品完璧に理解しているわけではないので、
あくまで自分の解釈にすぎないけど…
あの衝撃が強すぎて忘れられない。
それでも彼らの人生は、この先も続いて行く。
自転車の後ろに乗って空を見上げたり、
2人でお風呂に入って語ったり、
最後3人が布団で寝ている描写に、
悲しさや切なさと同時に美しさを感じた。
人生の中で度々訪れる“救い“の瞬間って、
このことなんだろうなと想像を膨らませながら…
鮮明に記憶に刻まれそうな作品。
様々な視点を入れた上でもう一回見たい。