量子世界、原子爆弾の開発、実験、
科学者としての功績があるのは事実。
それが戦争、兵器に利用され、
多くの命を奪ったのも事実。
爆発成功して喜んでるシーンを見た時は、
なんとも言えない気持ちで居心地が悪かった。
戦後の状況を知って、彼自身、責任や、
後悔が、重くのしかかっていたんだな。
原爆の話メインかと思いきや、
彼の生い立ちや、家庭、環境、
冷戦、赤狩りの話まであって、途中、
内容と時系列を、理解するのに必死だった。
オッペンハイマーのこと、周りの人たちのこと、
全然詳しくないので、登場人物、場所、時間、
ついてくだけで、かなり頭がいっぱい。
そんな状態が3時間となると、結構体力を
消耗するし、そもそも映画自体がパワフル。
(とりあえず昨日『アインシュタインと原爆』
予習して良かった。キーはアインシュタイン)
映画としてのメッセージはあると思うのだけど、
ある意味、強く何かを伝えるというよりは、
オッペンハイマーという人物を追って、
過去の歴史と現代社会、科学と戦争、
いろいろなものとの繋がり方、
これからどう関わっていくのかに、
重点を置いてるような気がした。
不安、揺らぎ、歓声、拍手、足音、爆発、
無音、あらゆる“音“がとても印象的で、
音の暴力かと思うほどに、凄まじかった。
(効果音、環境音、音響、音楽も全部)
ノーランは9作品ほど見てるけれど、
個人的には、今作より過去作の方が、
映像の迫力を感じられた気がする。
けど原爆シーンは本当に怖かった。
